「あなたの人生を変える睡眠の法則」著・菅原洋平
睡眠の質を向上させ、健康維持とやる気を高めるという視点で読みやすく書かれている本。 文字も大きめの本で、色分け要点太字もついていて、非常に読みやすい作りの本です。
この本から取り入れたい習慣
- 朝-起きて四時間以内に日光を浴びる
- 昼-起きてから六時間後に5分間目を閉じる
- 夜-起きてから11時間後に姿勢を良くする
作業療法士である著者により睡眠について書かれた本書。 非常にわかりやすく優しい言葉で書かれていて、眠りについて出来る具体策とその科学的根拠を記してくれています。
具体的に取り入れたい内容は上に書いた3つの習慣ですが、ありきたりな様ですがその理由はこの行動を習慣づけたいと思うだけの十分すぎる動機になりました。
睡眠のみならず、序盤はやる気について書かれてあります。 やる気そして睡眠がそれに関わっているという形ではじまりますが、睡眠の話なので やはり健康についても書かれてありました、興味深かった内容を少し引用します
第三章 朝五分光の法則
メラトニンには、起きている間に減らせば減らすほど暗くなったときにたくさん分泌されるという特徴があります。 ~中略~ 19時位に暗くなり始めると、メラトニンの分泌が徐々に増えていきます。そして、入眠から3時間後に分泌のピークを迎えます。 しかし、照明をつけたままで眠ると長時間眠っても、翌日に疲れが残ってしまうことが明らかになっています。 また、光を当てた環境では、がん細胞が活発になることや、不規則な時間帯で勤務した方にがんの発症率が多いことから、 メラトニンには、がん細胞を中和する働きがあると考えられています。
朝、光を浴びるのは体内時計のリセットの役割程度しか知りませんでしたが、研究段階でわかっていない事も多いとはいえメラトニンを働ける時に働かせるためという重要な意味があったようです。 睡眠は健康のためですが、起きた後の日光も大切なんですね。
感想まとめ
実際、睡眠については色々ネットでも調べると、「こうすれば」「ああすれば」と沢山出てきます。 しかしその意味をしっかり教えてくれるだけの情報というのはあまりありません。 というか、キュレーションサイトのようなものばかり出てきていて、信憑性をむしろ疑ってしまうようなものばかり。
ソレに比べると本書は非常に手軽に読める上に、著者が作業療法士という肩書を背負っているだけあって 睡眠の習慣を改善するだけの大きな動機になる本だと思います。 それと…「おわりに」で書かれてあるこの部分。
人を救うということは、とても難しいことだと思います。教科書的な指導や表面的な優しさでは、人の気持を動かすことは出来ないと私は思っています。
睡眠の質を向上させるというテーマで書かれた本書ですが、全体を通して非常にわかりやすく優しい言葉で書かれており、そしてこの最後の一文、この方は本当に自分が出来る事を通して人のためになる事は何かを考えている方なのだと感じました。 著者である菅原洋平さんの優しさがにじみ出ている本だと思いました。
睡眠について悩んでいる事がある人も、やる気について悩みがある人も 睡眠を考え直す一冊としてオススメの一冊です。
最近少し睡眠の時間を調整してみました。
11時睡眠にして、朝1時間多く仕事してます。
12時超えて寝るより時間に余裕がある感じがして、結構快適です。
続けるかどうかはまだわかりませんけど、朝の方が仕事進む気がするなぁ。