味噌汁のように生きる

書評レビュー中心の雑記ブログ。仕事術とか健康関連の本を読む事が多いです。

ニッポン放送アナウンサーによる、コミュ力向上法

「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」吉田尚記著のレビューです。

コミュニケーションの目的はコミュニケーションとし、 ニッポン放送アナウンサーによる、コミュ力向上のための心構えを学べる一冊。

この本から得た思考&行動習慣

  • コミュニケーションは協力プレーだと心がける
  • 相手に気持ちよくしゃべってもらおうと考える
  • 弱みと見せることを恐れない

コミュニケーションの目的はコミュニケーションである

どんなに偉くなってお金持ちになっても、実のあるコミュニケーションがとれない、 楽しい思いができない、もしそうだとしたらどんなに虚しい人生だろうと思いませんか。 そうですよね、すべての前向きな努力、すべての欲というのは、実のあるコミュニケーションが とりたいってところに行き着くんじゃないでしょうか。

目的があってコミュニケーションをするのではなく、コミュニケーションそのものがコミュニケーションの目的という考え方には納得させられました。

対戦型のゲームではなく協力プレー

コミュニケーションゲームは、相手を言い負かすとか、自分だけが気持ちよくなることを求めません。 相手が気持ちよくなれば自分も気持ちよくなる。相手が楽なら自分も楽だという一蓮托生のゲームなんですね。 だから、討論に勝って大満足なんてナンセンス中のナンセンス。もし、討論に勝ったことがあったとして そのとき本当の意味で気持ちよくなりましたか?

時々言い負かしたくなることとかあるけど、これを思い出して 楽しいコミュニケーションを目指したいです。

「空気を読む」を具体的に噛み砕く

空気を読むとは具体的にどういうことか?ひとことで言えば、その場のムードにテンションを合わせることです。

ムードは人と人のあいだに醸し出される

ムードは決して誰かがコントロールできるわけではない。 コントロールできるのは自分のテンションだけです。

ムードメーカーという言葉があるからムードは作るものだと思っていたけど 確かに言われてみるとその場の雰囲気を変えるのは相当難しい。 その場の雰囲気にテンションを合わせればその場のコミュニケーションは成立するのかもしないです。

会話で優位に立とうとしない

全力で人をホメて、相手が「ありがとう!」って気持ちになると、 ホメる側にもいいことがあるんです。ホメるのは自分がいいと思った部分を相手に表明することなので、 ほとんどの人はホメられて悪い気はしません。ホメると自分が相手に受け入れられるんですよ!

ホメる。大事ですね。 恥ずかしいからなかなかうまく出来ないけど、恥ずかしい気持ちを捨てて どんどんホメていきたいです。

視覚障碍を強みにする人

これはちょっとデリケートな話なんですけど、ぼくが大学のお治験にいたとき、 ふたつ上に全盲の方がいらっしゃって、その人がもう、いつもツッコまれまれ待ちで 周囲をどう笑わせるかだけ考えているような先輩だったんですね。 他の人が高座に上がるまえに「こんなの着て、似合ってんのかな?」って言ったとき、 誰よりも早く「すごく似合うよ!」って返すんです。そこで全員が「見えてんのか!」ってツッコむ。 先輩の言い方と場の雰囲気があいまって爆笑になるわけです。そのときに周囲が引いちゃったらシャレにならない。 ツッコんでもらうために自分の弱点を全面に押し出してくるんです。 ホント清々しい先輩で、目が見えないというとんでもない弱点を、笑いへ変える武器にしているんですね。

これはこの本で一番びっくりした部分です。 ボクは周りに障碍をもった人がいないので、どうしても特別な扱いをしてしまうし、心の何処かに「同情」のような感情があります。

「弱点」という表現に違和感を感じる人もいるかもしれませんが、障碍というデメリットと捕えられやすい部分を うまくプラスに変えてしまう姿勢はすごい勇気だと思います。

この後視覚障害を持つ方についての話が少し続きますが、障碍があるが故に「他人を信頼するしかない」という話はボクの中には無かった価値観でした。

感想まとめ

ボクはラジオはもっぱらTBSリスナーなので吉田尚記さんのことは存じ上げませんでした。

この本は偶然Amazonで見つけて購入したのですが、元がニコニコ生放送であるということもあって、わかりやすい話口調で書かれていて コミュニケーションに悩みを抱えている人+本を読むのが苦手な人でも入りやすいコミュニケーション入門書になり得るのではないかと思います。

ボクはサッカーにあまり詳しくないので後半のサッカーに例えた件は少し詰まってしまいましたが、 その後更に具体的に書かれた技術編は一読の価値ありだと思います。

コミュ力と一言でいっても色々あります。 以前、メイプル超合金のカズレーザーさんが「女子力なんて存在しない。料理が出来る子、気が利く子とカテゴライズがある」という話をしていました。

ボクは絵を描く仕事をしています。よく「画力」という話になりますがこれもいい加減な概念で「人を描くのが上手い」「動物を描くのが上手い」「建物を描くのが…」という個別の力があってそれらを「画力」と一括りにしてしまっています。画力は基盤にデッサン力というものがあります。女子力も何か基礎があるのでしょう。

ではコミュ力は?コミュ力は、この本を読んでボクは「人とコミュニケーションを楽しもうと思う気持ち」が基盤にあるのではと思いました。

基礎があっての技術か 沢山の技術の集合体としてのソレか、は各々捉え方があると思いますが、 マインドセットも大事ですが、まずはやっぱり小さく出来る事をして、成功体験を積み重ねてそこから本書に書かれてあるようなマインドセットが得られればと思います。